JASPA メールマガジン 第15号 2009.03.10
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2009.03.10 第15号
「JASPAメールマガジン第15号/2009.03.10」
〜「今年度第2回研究会の開催報告」〜
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□ インデックス--------------------------------------------------------------------------
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危機的な経済情勢、公共工事の分担も拒否せざるを得ない地方自治体の窮状など困難な環境下でのリサーチ・コアの経営は厳しい。今後の飛躍に向けての「コアの経営戦略」、「JASPAのあり方」について、自由で活発な議論を期待したい。
インキュベータ事業は、元々厳しい状況にあった.量・質の違いはあっても、苦労は共通。苦しい経営資源の中で、どれだけ支援できるか。本質的には,投資事業でやるべきだが、企業単位ではリスクが大きく、新たな産業振興にむけ何ができるか、検討したい。
(講演概要)南陽社は、化粧料充填機類製造のトップメーカー。嵐田社長は、山形県南陽市の出身。S59年、川崎市高津区にて創業。初年度より黒字決算。とりわけ、嵐田社長は、特許取得を重要な経営戦略として位置づけ、製造技術に関し、次々に特許、実用新案を取得した。アメリカ、フランス、イタリア、台湾、韓国などの海外特許も含め20件を超える取得となった。これを武器に、他社の追従を許さない技術上のアドバンテージを確保、順調な売上げ推移をたどっている。経営方針は、「顧客本位の誠実な行動」、「品質の高い製品の提供」、「社会貢献」である。お客様の「必要なものを、必要なときに、必要だけ作る」というニーズを実現するために、徹底した数値管理システムを導入、技術者教育、ISO9001(品質管理の認証取得)などに取組んだ。「粉末圧縮・成形技術」の分野では、2005年インターネット技術サイト「イプロス」に情報提供したところ、大手薬品メーカー、食品メーカー、電機メーカー、大学などからの反響があり、新たな取引につながっている。また、嵐田社長は、「技術に優れた会社作り」に加え、「労働環境の整備」や「消費者への安全確保」に力を入れ「世界一」のものづくりをめざしている。最近では、カレーのルーや粉石けんなど異業種分野への編入に挑戦している。
区 分 |
現状と今後の経営戦略(概要) |
| つくば研究支援センター | @研究部門の撤退、面積縮小、家賃引き下げなどの要請 このまま推移すれば、赤字計上の可能性も。 |
| 恵庭RBP | @入居率の低迷、公共施設受託部門のシーリングによる収入の逓減〜「指定管理者制度」の導入によるインパクト |
| テクノプラザみやぎ | @運営管理室を小ブースに間仕切り、賃貸向けに開放したところ、ほぼ100%の入居率。ソフト面の充実も実施中。 |
| サイエンス・クリエイト | @入居率の低減、鳥インフルエンザによる地域経済への影響 (鶏卵の輸出が休止) |
| ケイエスピー | @賃貸面で、県の外郭団体、大口利用者の退去が予想されている。投資事業面では,IPOへの期待は難しく,所有株式の評価損を計上することから事業収支の負担になっている。
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| 東京ビッグサイト (文書参加) |
@創業支援施設の入居率は、68,7%。昨年、TFTのスモールオフイスが閉鎖され、規模が減少した。 |
これらの発表に対し、各コアからの補足説明や意見が出されました。(任意に列挙) 「テナント料の低減対策として、ホールや会議室のアウトソーシングを検討している。“行政のサテライ ト構想”も必要なことであり、本業であるインキュベーション・マネージャーの育成も連携してやっていきたい。」 「“指定管理者制度”の導入で、自治体と第三セクターの関係が変化している。これまでの(リサーチ・ コア事業の)下支え、という考えは、大きく変貌しつつある。“指定管理”に限らず、これが、○○事業 補助金、××支援制度、公的機関の入居などと置き換えた関係においても、同じこと。今後の課題は、 自治体との間でどのように互恵関係を維持していくか、難しい局面に立たされている。」 「自主自立の姿勢が,本当の意味で必要になってきた.たんなる経験だけでは通用しない.リサーチ・コア は,重要な機能をもっているからこそ,その存在感の発揮が期待される。」 「これまで,賃貸していた土地を購入することになった.資産になり歓迎する声もあるが,運用資金が減少し,低金利の中、収入減になるとの懸念もある.しかし,これで建物・土地が共に自社所有になるということは、モチベーションにもつながる、との期待がある。」
その他・自由討議 16:30〜17:00
ここでは、「JASPA の今後の方向について」の事務局からの提起がありました。
「討議の背景」、「JASPAへの認識」、「20年の活動への評価」、「基本スタンス」に関し、具体的な説明
があり、さらに、「資料」として、運営の見直し経過とアンケート結果などの提示がありました。本来は、
本研究会において一定の議論をする予定でしたが、時間の制約もあって、次回会議に本格的な審議をす
ることになりました。
結論として、「これまでに、会費・運営のあり方、事務局辞退などの議論を重ねてきましたが、JASPAの存在は認める、という合意の下で運営してきました。会長、副会長の負担(輪番制)についても軽減することを検討するなど、改めて、次回の会議において審議することにしたい」との提案を全体で了承。
四ツ柳会長閉会あいさつ
「みなさんの多様な発言の中に、リサーチ・コア事業が重要であるという認識が再確認で
きたと思います。今後とも、アイデアを出していただきたい。現代は、知恵の時代といわれています。みなさんの豊富な知恵を出し合い、この難局に挑戦して欲しい。」
この後、短時間ですが、時間の都合がつくメンバーが集まり懇親会を行いました。なお、本研究会には、賛助会員の日本政策投資銀行大住由布子さん、来賓として山形県東京事務所の高梨学さん、同南陽市東京事務所の菅野明彦さんが出席されました。
≪編集後記≫
厳しい環境の下、JASPAの方向性についての議論。「情報化時代だからこそ、ネットワークによる連携・協調が大事!」とは、最近、絶好調のガリバー・インターナショナル香取社長の熱弁。豊富なネットワークを活用し、中古車の評価・査定・買取り・販売で爆発的な業績を上げている。今、私たちにとって必要なことは、多彩なコアの先例に学び、自社の事業運営に有効に生かすこと(±共に)ではないか。「危機」から逃れる道は、「孤立化」ではなく、「協調化」であり、ネットワークを効率的に利用すること。JASPAを「重爆撃機型」から「戦闘機型」に変え、もっと手軽で、気軽な会にできたら面白い。(湊記)