入居企業インタビューTenant Interview

Tech-Pot様

Tech-Pot

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近年、人気が高まっているコワーキングスペースやシェアオフィス。KSPにも気軽に、そして快適に利用できるスポット「Tech-Pot」が2020年2月にオープンしました。どのような狙いで開設されたのか、KSPにあることの魅力とは何か、そしてコロナ禍の今どのような運営をされているのかなど、現場で業務に携わられるお二人にお聞きしました。

  • 梶川 雅央 様

    株式会社ホテルケイエスピー 業務支援部 部長

    梶川 雅央 様

    主に、会計に携わりながらホテル業界でのキャリアを重ねられ、2020年に同社へ入社。すぐにTech-Pot事業へ配属に。総務や行程管理といった経験が、現在の業務に役立っていると言われます。座右の銘は「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」。現在、運動不足とストレス解消を兼ね「フィールサイクル」に通うのがマイブーム。25年くらい通い続ける町田市のラーメン店「町田屋」がおすすめとのことです。

  • 高橋 未央 様

    Tech-Pot コミュニティスタッフ

    高橋 未央 様

    ウエディング等、多様なイベントを手掛ける会社で、ホール業務に携わりながらソムリエ資格を取得。お客様のご要望を実現することにやりがいを感じつつ、別の形で人に携わる仕事も経験したいと転職、Tech-Potへ。「論語」が好きで、「義を見て為さざるは勇無きなり」という言葉を大事にされているとのこと。また、歴史物が好きで、愛読書は「壬生義士伝」。情があって人が動く描写には、特に心惹かれるそうです。ヨガ、乗馬、スキーなども愛好。

運営会社のホテル同様、“地域密着型”として支持を獲得

Q:Tech-Potについて、現在の状況なども含めてご紹介ください。

A:テレワークで通勤が減った、近隣ビジネスマンのご利用が増えています。

梶川:Tech-Pot(テックポット)は、個人が気軽に利用できる「コワーキングスペース」や「プライベートデスク」、そして起業や事業プロジェクト向けの「プライベートルーム」を、会員制でご利用いただけるサービスです。共用スペースとしては、ゆったり寛げるソファースペースがあり、コーヒーやお茶などのドリンクサービスをご利用いただけるほか、充実した設備で多様な働き方にお応えしています。

梶川:Tech-Pot(テックポット)は、個人が気軽に利用できる「コワーキングスペース」や「プライベートデスク」、そして起業や事業プロジェクト向けの「プライベートルーム」を、会員制でご利用いただけるサービスです。共用スペースとしては、ゆったり寛げるソファースペースがあり、コーヒーやお茶などのドリンクサービスをご利用いただけるほか、充実した設備で多様な働き方にお応えしています。

高橋:はい。現在、コワーキングスペースとしてのご利用は40代を中心としたビジネスマンが目立つのですが、特にKSPから徒歩5分~15分圏内にお住まいの方が多いようです。コロナ禍によるテレワークの普及によってお客様が増えていて、シェアオフィスの契約も満室となっています。

Q:運営において、どのような取り組みをされていますか。

A:お客様の声を積極的に取り入れ、サービスを向上させています。

梶川:オープンから約1年が経ちましたが、会員様からいろいろなご意見をいただきながらサービスを向上させてきました。特に、新型コロナウイルスの影響もあり、感染対策はもちろん想定していなかったニーズにもお応えすることで、お客様のご利用やご満足を拡大してこられたかと思います。

高橋:そうですね、もともとコワーキング自体はリモートを主体に考えられているものではありません。しかし、このコロナ禍によりテレワークでのご利用が多くなったことから、「このような備品があるといい」とか、「どのような利用者がいるのか分かるとゲストを呼びやすい」といった声をいただきました。入会にあたっては、ネット環境下での仕事を前提にセキュリティ面や通信速度といったところを重視して検討されるようです。

高橋:そして、感染対策ですね。入室時には検温と手先の消毒を徹底していただき、Tech-Pot内には複数個所に消毒液を配置しています。また、空気清浄機を各所に置いて、パーティションも設置しました。

お客様や業務に目を向け、つねに提案する姿勢

Q:運営体制、仕事上で心がけていること、職場の環境や社風などは。

A:自分の意見を言いやすく、環境も良く、働きやすい職場です。

梶川:Tech-Potは、現在4人体制で運営しています。管理が、私を含めて2名。受付が、高橋ともう一人で2名です。私の所属は運営会社のホテルケイエスピーになり、ホテルの一事業として運営管理を任されているという形になります。高橋は、また別の協力会社から出向のような形で勤務しています。

高橋:受付にいると「こういった部屋はないですか」とか、「こんなことをしたいのですが」など、お客様の声がいちばん届いてきます。お客様と親しくなると、さらに色々な話をお聞きできます。それにお応えできるよう、社内で提案するようにしています。

梶川:高橋は、いろいろと「こうしてみては、どうでしょうか」と提案をしてくれます。私も何度か転職を経験しており、このホテルケイエスピーへ来てから1年ほどなのですが、同じように会社へ意見をしています。しないと気が済まないところがありまして(笑)。会社は割と柔軟に意見を聞き入れてくれます。そういう社風のある会社ですね。

高橋:あと、KSPの周辺は、とてもいい環境です。桜や落ち葉など季節を楽しめるスポットがあり、天気が良ければ屋外で昼食をとることもあります。転職などでいくつかの職場を経験してきましたが、ここの雰囲気は皆さんとコミュニケーションが取りやすく、思ったことをノビノビ話せます。KSPの中で過ごすことが多いのですが、いろいろな方とご挨拶させていただく機会があり、さまざまな関係が築ける場所なのが、とてもいいなと思っています。

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複合施設をもつサイエンスパークの魅力

Q:KSPでオープンされた目的や理由をお聞かせください。

A:ホテルのコンセプトに合わせて必要なサービスでした。

梶川:ホテルケイエスピーでは、お客様にホテルを「都市型ワーケーションスポット」としてご利用いただきたいと考えています。その核となるのがTech-Potです。ホテルに滞在していただきながら、働く際には仕事に必要な環境が整ったTech-Potに移動することで、スムーズにOnとOffを切り替えていただけます。

梶川:そして経営戦略上、ターゲットを明確にしやすい点があります。そもそもKSPには多くの企業が入居していますし、近隣には大型のマンションもあって都内や横浜方面へ通勤する住民も多いため、潜在的な需要はあるだろうと。

高橋:「都内に出ることなく、溝ノ口周辺で仕事ができる」といったお話や、「家の近くにコミュニティが持てる」「仕事もプライベートも円滑にいく」という声を、私もよくお聞きします。

梶川:コミュニティという面では、Tech-Potは新たなビジネスや副業に取り組まれる方々が、ビジネス上の出会いを得られる場になるだろうと考えています。その面で、街場のコワーキングスペースとは異なる特長を持っていると考えています。つい先日(2020年11月)には、新型コロナの影響でずっと延期していた会員懇親会を、皆さんに感染対策をして頂いた上で実施しました。追々はKSPに入居される事業者へも広げていければと思っています。

Q:KSPという施設には、どのような魅力を感じておられますか。

A:働く人、訪れる人の利便性。そして、人の交流が生まれることです。

梶川:お客様からの声の中でも多いのは、「複合施設なので、とても便利」というご意見です。KSPの中に銀行や郵便局、コンビニ、そして飲食店などがあり、一つの街のように何でも買えますし、全てを完結できます。

高橋:ホテルも併設しているので、入居企業へ遠方から訪問されるお客様なら、そこに泊まれば煩わしい移動も無くなります。招く側も、レストランを使えばしっかりとした会食もできるなど、皆さまに喜ばれています。地方からのお客様がTech-Potをご利用になられることもあります。

梶川:そして、私たち入居する事業者は、KSPには複合施設としての便利さだけではないメリットを期待しています。それは入居者間の交流です。KSPの管理会社による交流会や、テナント会による夏祭りなどが開催され、他の入居事業者と知り合うことができます。利害関係を求めてというだけではなく、自然な情報交換ができる機会があるというのは、大変魅力です。

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ここから新たな価値や未来が生まれるように

Q:今後、どのような事業展開をお考えですか。

A:お客様の声を取り入れながら、ビジネスに、地域に貢献したいです。

梶川:おかげさまで多くのご利用をいただいており、2021年の4月に増床を予定しています。新型コロナウイルスによってホテル経営は影響を受けていますので、これが他のホテルとの差別化や強みとなって、少しでもホテルの利用アップにつながればと考えています。

梶川:そして、これからもお客様をサポートするというところは基本であり、変わりません。ただ、それだけではシェアオフィスやコワーキングのサービスとして生き残っていけないのではないかとも思っています。ですので、お客様が困った時に、すぐ相談してもらえるような施設でありたいと考えています。

高橋:これからもお客様の声を大切にして、よいアイデアは取り入れていったらどうか。そして、Tech-Potがコミュニティとして、もっと魅力的な場になってくれたらと考えています。会員様から、「住まいの近くにコミュニティがあって、日々みんなと意見交換ができる。そんな会議のように固い場ではないところから、思いがけない発展があると思います」とお聞きしたことがあります。ビジネスチャンスとしてだけでなく、いろいろな人が日々交流する中から、街や住民のためになる何かをスタートさせるような企業が生まれてほしいです。


会社名 株式会社ホテルケイエスピー
所在地 〒213-0012 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1KSP西2階
代表者 代表取締役社長 川田 哲也
Webサイト https://www.hotel-ksp.com/ (ホテルケイエスピー)
https://tech-pot.jp/ (Tech-Pot)